騎手と厩舎の関係だけじゃない。騎手同士の“つながり”も見えてくる
以前の裏コラムでは「騎手と厩舎の関係性」が馬券にどう影響するかを取り上げました。
今回はもう一歩踏み込んで、騎手同士の関係性――兄弟、師弟、そして同世代のライバルたち――に注目してみます。
同じレースに、血縁関係や師弟関係にある騎手同士が出走している。
そんな場面に気づけると、レースの見え方が少し変わってきます。
◆ 一族で名乗りを上げる「騎手一家」
競馬界には、親子・兄弟で騎手を務める“一族”が実在します。代表的なのが武豊騎手の一家です。
父・武邦彦氏も一流騎手として活躍し、豊騎手自身は言うまでもない名手。弟の武幸四郎騎手、武英智騎手も騎手としてキャリアを積みました。
近年でとくに存在感があるのが横山家です。横山典弘騎手はベテランとして今なお現役を続け、その息子である横山武史騎手は若手のトップランナーとして重賞を量産。いとこにあたる横山和生騎手も、名手・横山賀一氏の息子として活躍しています。
一族の中で技術や馬への接し方が受け継がれていく――そう考えると、同じ一族の騎手が良く似た「乗り味」を見せることがあるのも、うなずける話です。
◆ 師弟関係が生む、レースでの“無言の連携”
騎手にも師弟関係があります。厩務員や騎手見習いの時代に世話になった先輩騎手、あるいは同じ厩舎で育った先輩後輩の間柄。
直接の血縁がなくても、長年同じ環境で乗り方を学んだ間柄は、レース中の位置取りや折り合いのつけ方に、似た傾向が表れることがあります。
また、有力厩舎の主戦騎手が体調不良や騎乗停止で乗れないとき、代わりに手綱を任されるのは、その厩舎と縁の深い若手であるケースが目立ちます。師弟関係、先輩後輩関係を知っておくと、こうした“代打”の意味合いも読み取りやすくなります。
◆ 譲れない一戦を生む「同世代ライバル」
そしてもうひとつ見逃せないのが、同世代のトップジョッキー同士のライバル関係です。
毎年のリーディングジョッキー争いは、川田将雅騎手、C.ルメール騎手、戸崎圭太騎手、横山武史騎手など、常連の顔ぶれによる僅差の戦いが続いています。
G1レースで有力馬に騎乗する機会が集中するのもこうした上位騎手たちで、直接対決の機会も自然と多くなります。
「このメンバーが揃うレースは荒れにくい」「この騎手同士が同じ枠にいるとペースが激しくなりやすい」など、経験則として語られることもあるので、注目してみると新しい発見があるはずです。
◆ 予想に活かすなら、こう見る
騎手同士の関係性は、血統やコース適性のように数値化しにくい情報です。だからこそ、知っているかどうかで差がつく部分でもあります。
出馬表を見るときは、馬の実績や指数だけでなく「この騎手たちは、どういう関係にあるのか」を頭の片隅に置いてみてください。
うまゆるでは、コース適性・騎手適性・血統適性・脚質適性を実データから算出した「うまゆる指数」も公開しています。関係性の話とあわせて、うまゆる指数ビルダー(全レース)もぜひチェックしてみてください。



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